森と踊るについて

森と踊るは、東京・八王子を拠点に、
森と人がより自然に、豊かに生きていくための
さまざまな取り組みを実践しています。

日本の国土の約7割を占める森。
そこはあらゆる生態系の源であり、
暮らしを支える木材が育つ産地でもあり、
まだ誰も知らない自然の神秘が眠る場所でもあります。

そんな森の計り知れない可能性に直感的に惹かれ、
森と踊るは生まれました。

私たちが行っている取り組みは大きく二つあります。

一つは、森を育み、森に生きる“木”を木材として活用する「森の木」事業。
いわゆる林業から製材・木材加工・内装業までを一気通貫で行っています。人の力で森の生態系を豊かにし、森の恵みを人の暮らしに活かす取り組みです。

もう一つは、森に学び、森に宿る“気”を空間として活用する「森の場」事業。
森づくりを通じて得た学びや気付きを取り入れたワークショップや、森の空間を使ったイベント・企業研修などを行っています。森の力で人の生命力を豊かにする取り組みです。

いずれも人と森がお互いの持つ力を巡らせることで、
より自然な姿を目指していく営みです。
そんな取り組みの総称を、私たちは「森業」と呼んでいます。

経済に直結することだけではありません。
お金を介さない、言葉や数字で表すことのできない
森そのものが持つ可能性や楽しさと
私たちは踊り続けていきます。

メッセージ

自然の力を最大限引き出して、人にも環境にもやさしく、安全で豊かな森を育んでいきたい。だから手に入れる木材よりも、切り株が残る森側の未来を大切に想うのです。
そんな僕らがやろうとしている取り組みを、林業と呼ばれてもちょっとしっくりこない。
僕らは敢えて「森業」と呼んでいます。

丸坊主になった山を見て、美しいと思うでしょうか。
遠くから眺めていた緑の山が、中に入ってみると、生きものの気配のない土がむき出しの森だったら、豊かだと感じるでしょうか。

僕たちはそんな放置され荒れた森を、自然の持つ繊細かつダイナミックな力に寄り添う「植えない林業」を通じて、さまざまな木々や生き物が共存した、豊かでイキイキとした森に戻すために力を注いでいます。
森の健全性には目に見える地面の上の状態を整えることも大事ですが、直接見ることはできない大地そのものの状態を整え機能させることが決定的に重要だと感じてます。それは水や空気と共に菌糸や草木の根、様々な生き物達の健全な連環により生み出されます。

大きな森を相手に痛んだ大地の改善を手作業で進めていく僕たちの地道な取り組みは、多くの困難の連続でもあります。
なんでそこまでやるの?と、理解されないことも少なくありません。

そんな状況を乗り越えていくのに、色々な力が必要だと思いますが、一番重要なのは自然を観て、触って、感じ、自らの固定概念に気づくこと。
今のリアルを掴みなおし、人と母なる地球・自然との調和に向けた、「人の役割とは?」にパラダイムシフトを見いだすこと。そして新しいパラダイムに則って勇気を出して生きることだと感じてます。
そして人が自然の調和の中に戻る道を見つけること、全てのつながりの中にいることを体験を通じて思い出し、取り戻していくことなのかもしれません。
人も自然の一部であると思い出させてくれる森は、僕たちにそんな力とヒントを与えてくれる気がするのです。

森林というフィールド、木という自然素材に学びながら、人と自然が共に分かち合い、豊かになる未来づくりにチャレンジしていきます。
森と踊るだけで実現できることでは到底ありません。多様な立場にいる多くの人の参加、参画が必要です。
様々な形でこの未来創造のチャレンジに関わってもらえる機会をつくっていきますので、みなさまのご参加を心から願っています。
ぜひ森に足を運んでいただき、私たちが目指す未来の森の姿を感じてください。

代表取締役 三木一弥

ステートメント

生きる可能性。

心と体と頭が重なって、
自分が自由になる。
そんな魂が踊るとき、
わたしたちは可能性として生きている。

大地と水と光が重なって、
自然が自由になる。
そんな生態系が踊るとき、
森は可能性として生きている。

わたしたちは、森と踊る。
人と森とがひとつになるとき、
それぞれの生きる可能性は、互いに輝きつながる。

あらゆる生命の悦びが巡り、
命が共振する世界の鼓動にあわせて、
わたしたちは踊り続ける。

切り株の写真

事業一覧

森の木事業

森を育み、森に生きる“木”を木材として活用する「森の木」事業。
いわゆる林業から製材・木材加工・内装業までを一気通貫で行っています。人の力で森の生態系を豊かにし、森の恵みを人の暮らしに活かす取り組みです。

  • 自社が管理する森林の再生・管理・間伐(択伐)施業
  • 森林再生・管理・間伐施業のアドバイザリー業務
  • 製材・木材加工
  • 住宅・店舗内装デザイン・リフォーム
  • 木材・木製品の生産・販売

※多摩産材認証登録事業者

森の場事業

森に学び、森に宿る“気”を空間として活用する「森の場」事業。
森づくりを通じて得た学びや気付きを取り入れたワークショップや、森の空間を使ったイベント・企業研修などを行っています。森の力で人の生命力を豊かにする取り組みです。

  • 環境教育・自然体験の提供(子ども向けプログラム含む)
  • 会場としての森林空間提供
  • 企業研修各種プログラム・コンサルティング
  • 個人向けコーチング・各種セッション
  • 自主イベント・コミュニティ企画運営
  • 林業従事者体験・育成

メンバー

  • 代表取締役/森と遊ぶきこり

    三木 一弥(ずーやん)Kazuya Miki

    兵庫県とインド育ち。子供の頃から、遊園地より動物園、屋内より屋外へと大自然に惹かれる。横浜国立大学大学院工学修了後、株式会社クボタに入社。浄水、下水などの水処理のエンジニアを経て、組織改革、新規事業立上げを経験。2013年末、突如きこりになることを決意し、退職。2016年2月、「美しい自然がどこまでも広がっている。そこで人々が笑顔で分かち合っている。モノやコトも分かち合っている。自然と人も分かち合っている」という100年後の未来を実現するために「森と踊る株式会社」を設立。

  • 取締役/森と踊るの守り人

    三木(中嶋) 香奈子(なこ)Kanako Miki (Nakashima)

    創業メンバー。幼少期より日本各地・東南アジアで育ち、大学入学と同時に帰国。周囲の環境によって自分自身のイキイキさが大きく変わることを何度も体験する中で、「何があれば人がイキイキと働けるのか」に関心を持ち、社会人になってからは一貫して人事関連のキャリアを歩む。2008年にコーチングに出会い、「人がイキイキと生きる」ことに関心を持ち始める。2012年、「森に来たらいいよ」の一言で森での活動を開始。現在は家族3人で高尾の森の近くに住み、「丁寧に生きる」を探求中。料理、歌うこと、手芸が好き。

  • 取締役/森・街・人のコネクター

    村上 右次(むーさん)Yuji Murakami

    昭島市、八王子市育ち。父親の故郷である高知県土佐清水市の四万十川奥地に現存する素晴らしい自然環境の中で、原体験ともいえる自然に触れる。20年以上不動産のさまざまな分野を経験。現在は不動産業とスイートポテトの製造販売業に携わる。ずーやんに出会い森の可能性を感じ、「森と踊る株式会社」の創業メンバーに加わる。森の魅力と八王子の資源をつなぎ、自然と共生する八王子市を実現することを目指し日々奮闘中。

  • 取締役/共創家/木こり見習い

    河村 和紀(かずを)Kazunori Kawamura

    親の転勤で奈良や山梨で育つ。TV・CMの映像制作を経て、映像ディレクターとしてNPOや社会起業家などのソーシャルフィールドを中心に活動。地域に足を運ぶ内に目の前の地域課題に対してメディアの立場ではなく、主体性を持った活動に意識を持ち始め、TEDxTokyo、アースデイ東京などのボランティア活動など経験しつつ、今に至る。現在は、森と踊るの後方支援を行いながら、森と踊る外では新しい発電システムを作るスタートアップや学生の海外ビジネスプログラムのファシリテーター、イベントの司会など、新しい分野を常に開拓中。また、コロナ禍に子どもを授かり、家族全員で未来を模索中。

  • 取締役/耕し人

    赤塚 丈彦(タケ)Takehiko Akatsuka

    大阪で祖父、父と続く工務店に生まれ、幼い頃から木の香りの中で育つ。大学を卒業し、1年の教員生活を経て上京後は企業の人事の仕事に打ち込む。その後、コーチングに出会い独立し、次の世代に受け渡したい本当に豊かな世界を目指して社会活動にも力を注ぐ。自身と社会の探究プロセスの中、コロラドの森で「結局この世界は自然界の摂理でしか動いていない」と気づき、その摂理とともに暮らし、生きることが人間の可能性や喜びを広げると確信。そのための場づくりとして、自然農や「恩方くらしラボ」に取り組んでいる。

会社概要

会社名
森と踊る 株式会社
所在地
東京都八王子市上恩方町4643
代表取締役
三木一弥
取締役
三木香奈子、河村和紀、村上右次、赤塚丈彦
設立日
2016年2月17日
URL
www.moritoodoru.co.jp
※多摩産材認証登録事業者(素材業者 登録番号:R4B42)
※多摩産材認証登録事業者(製材業者 登録番号:R4D46)