ネイチャーガイドウォーク 秋編

最終更新: 2018年11月7日


10月20日(土)に、大人気シリーズ、ネイチャーガイドウォーク 秋編を開催しました♪


ネイチャーガイドウォークは生物多様性ガイドの坂田マサコさんに定期的に開催していただいているイベントです。

今回も、高尾の森の生き物たちについて坂田さんが愛情とユーモアたっぷりに教えてくださいました。


「秋は藪がキレイな季節。夏の間元気に茂っている草花が枯れ始め、秋になると隙間ができて気持ちよくなるのよね」という坂田さんの一言で、普段は目もくれていなかった森の入り口の藪が急に魅力的に見えてきました。

ここからは、坂田さんのガイドのごくごく一部をおすそ分け♪

<オオバコ>

森には基準となる生き物がいて、オオバコもその一つ。


オオバコは適度にあるくらいがベスト。オオバコばかりになると、それはそこの土が他の植物が育たない固くなっているということ。人が沢山通る道は踏み固められて土が固いのでオオバコが増える。


オオバコは食べておいしい。葉を乾燥させてオオバコのお茶にすることもできる。





<カラムシ>

昔の日本人はカラムシで繊維を取っていた。別名チョマ。葉の裏が白いのが特徴。


天ぷらや煮びたしにするとおいしい。

(おいしいんだ!と歓声が上がる。みんな食いしん坊 笑)


織物にするのは茎。水にさらすとテカテカに光るすごくキレイな繊維になる。野生のものは野カラムシ。繊維にするのはまっすぐ育つのを選んで何百年もかけて栽培している。


今は誰にも見向きもされない「雑草」になってしまったけれど、虫には大人気。

<タデ>

花が小さすぎて見向きもされないけれど、よく見るとちゃんととてもかわいい花が咲いているので見てほしい!

タデの種類

イヌタデ(写真):通称赤まんま。先の方にまとめて花がつく

柳タデ:刺身の薬味でついている、辛みのあるタデ。「タデ食う虫も好き好き」

ハナタデ:花の付き方にばらつきがある

<ベニバナボロ菊(綿毛)> 植物は移動できないと思っているけれど、色々な戦略を持っていて、あの手この手で利用する。これは風を媒介にして増えていく風媒花。


植物は動物も利用する。

例えばどんぐりは1,2年置きに豊作と少ない年を繰り返す。たまに豊作の年を作って、食べられても残るようになっている。なのであまり人間が植えたりしない方がいい。リスは冬眠しないので、どんぐり・くるみを集めて、冬に向けて木のうろに入れたり土に植えたりして隠す。リスはちょっとおバカなので忘れちゃって、そこから芽が出る。

<ムカゴ>

山芋の実。この先には自然薯があるけれど、山芋を掘るのは尋常じゃなく大変&イノシシに勝てないので、人間はムカゴを食べると良い。

山芋は、枯れて種がつきだした頃に掘り出す。ムカゴは小さいけれど山芋の味。ムカゴご飯や塩で炒めるとおいしい。


山芋の葉は細長い。丸いのはところ芋。ところ芋も食べられるけれど、山芋の方が俄然おいしい。




<アメリカ栴檀草>

外来種。引っ付き虫。

侵略的外来種は他の植物の生態を脅かすけれど、中には自分たちばかりだと不利だと分かっていて、うまく折り合いをつけていく外来種の植物もいる。

アメリカ栴檀草も最初に入ってきたときはものすごく増えたけれど、そのあと「まずい」と思ったのか、折り合いをつけて今は他の植物とも折り合っている。


虫にも好みがあるので、花が1色になると飛んでこなくなる虫も出てきて受粉機会が減り、あまり強くなくなる。

例えば、最近流行りの芝桜は昆虫へのアピール度がすごいので、周りの植物が受粉してもらえなくなるので問題。多様な状態にしておくのがそれぞれにとってベストになる。

<お茶>

ツバキ科。

お茶の花はとってもかわいいのに下向きについている。椿の花とよく似た白い花。

花が減っていくこの季節の中で、蜂にとってとてもありがたい存在。


お茶はすごく大きくなる木で、5mくらいになる。山の中で見つけると「お前木だったのか~!」となる。


新芽を摘んで、乾燥させて、フライパンで乾煎りさせると手づくりほうじ茶ができる。


<オオヤブ蛇イチゴ>

イチゴは何でも食べられるけれど、おいしいのとおいしくないのがある。

これはおいしくないやつ。


でも痒み止めになる。

摘んで焼酎につけておくとあっという間にばらばらになって焼酎に成分が浸透し、薬草として使える。







<どんぐり>

今回のハイライト...

「どんぐりの帽子、とよく言うけど、実は帽子じゃなくて『パンツ』なんです!あれは、帽子ではなーい!私的には...」by 坂田さん


どんぐりは先っぽから目が出て、実の部分ごと持ち上げるように成長する。


どんぐりは灰汁が強いので食べるのは大変。椎の実は灰汁がないのでそのまま生でも食べられる。

縄文時代にどんぐりを食べていたのは西の方で、なぜかというと椎の木が圧倒的に多かったから。東の人がどんぐりをたべるようになったのはずいぶん経ってから。



森には食べられるものが凄く多いんですね!

みんな大盛り上がりでした。

高尾はなぜか西と東の生態系が丁度交わるところで、通常だったら生息しないような生き物に出会うことができるそうです。

私たちの森も、もっともっと多様になっていくといいな~。


次回のガイドもお楽しみに♪

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